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自伐材の椅子「Mori:to(モリート)チェア」完成!オークヴィレッジ×みなかみ町
自伐型林業に取り組む群馬県みなかみ町と、家具メーカーのオークヴィレッジ(岐阜県高山市)は、みなかみ産の広葉樹を素材として用いた家具製品「モリートチェア」を発表しました。座面に同町産のクリ、それ以外にコナラを使用したダイニングチェアで、オークヴィレッジの直営店やネットショップで販売が始まりました。
同町とオークヴィレッジは2018年に林業の六次産業化および地域活性化を目指す『森林(もり)を育む広葉樹産業化プロジェクト』の始動とともに包括的連携協定を締結していました(過去記事広葉樹家具メーカー「オークヴィレッジ」と自伐推進の群馬県みなかみ町が連携参照)。それがようやく形になったことになります。
同社のホームページによると、「群馬県みなかみ町で、自伐型林業により伐り出された木材を使用。 従来は家具材としての活用が難しいとされてきた、日本の里山の木の代表ともいえるコナラの特性を活かす、適材適所の考え方に基づいた オークヴィレッジならではの一脚です。」と説明。
椅子の作りへのこだわりは、「ウィンザーチェア(※)の様式を踏襲しながらも日本の伝統的な木組みを用い、現代の生活に合わせた座り心地や軽さを実現させた新作チェア。強度を保ちながらも使用する部材を極力少なくし、重いという印象がある板座ではございますが軽さにもこだわりました」とのこと。
肝心の価格は67,000円(税別)で10年保証付き。オンラインショップで購入可能です。環境保全型の自伐型林業に取り組み、次世代の担い手をつくろうとするみなかみ町と、オークヴィレッジの取り組みを、自宅やオフィスで感じられる一脚になるでしょう。
みなかみ町内では自伐型林業に取り組むチームが次々と発足し、初期に設立されたチーム「リンカーズ」が8月11日に「群馬ふるさとづくり賞」を送られるなど展開が広がっています(上毛新聞「リンカーズに群馬ふるさとづくり賞 自伐型林業で山林を次代へ」参照)。
今後も注目の地域展開の動きになりそうです。
※ウィンザーチェア…「木製の椅子(いす)の一形式。18世紀初期にイギリスの王宮ウィンザー城の周辺で車大工やろくろ挽(ひ)き職人たちがつくった椅子が原型とされ、そのためこの名でよばれる」(日本大百科全書より)
【参考記事】
■町産広葉樹で初の家具製品 みなかみ町とオークヴィレッジ(上毛新聞 2020.6.26)
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/221914
■オークヴィレッジの新作椅子「Mori:toチェア」(モリートチェア)発売 ~ 自伐型林業のコナラ材を素材に使用 ~(2020.6.23 オークヴィレッジHP)
https://www.oakv.co.jp/news_20200623.html
■群馬県・みなかみ町と包括的連携協定を締結(2018.12.12 オークヴィレッジHP)
https://www.oakv.co.jp/news_20181212.html
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