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自伐型林業推進協会が第3回「SDGs岩佐賞」を受賞
社会課題の解決やSDGsの達成へと地道に行動する人たちを応援する「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)の第3回受賞者が9月30日に公表され、NPO法人自伐(じばつ)型林業推進協会が「環境の部」で同賞を受賞しました。
【環境の部】豊かな森をじっくり育てる、持続可能な林業を全国へ 自伐型林業推進協会(朝日新聞 2023.9.30)
https://www.asahi.com/sdgs/article/15011444
この賞は、「課題が山積する地球で、次世代に未来を残すため持続可能な社会の実現を目指して行動している人たちを支援する」ことを目的に設立された賞です。今年は医療、教育、福祉、環境など計8部門で志を持ち活動する個人や団体に送られました。
当会は、自伐型林業の全国への普及により、日本列島の67%を占める森林の資源を保全活用し、山と持続的に関わりながら生業を作る人々を生み出し、農山漁村の多様な仕事を組み合わせた新しいライフスタイルと地域循環型産業の創出に全国のメンバーとともに取り組んでいる団体として応募しました。
その結果、応募総数616件のうち、受賞したのは30。約20倍の受賞倍率の中から選ばれました。
【参考】第3回受賞者一覧
https://www.asahi.com/sdgs/article/15011502
全体の講評では、「東日本大震災や近年多発している豪雨など自然災害を受けた地域の復興を機に、(…中略…)地域にある資源を活用して新たな産業やまちおこしをはかり、循環型経済をつくろうとの活動も高い評価を得ました」と触れられました。
(自伐型林業指導者、橋本光治氏が6回間伐した樹齢100年超の森=徳島県那賀町 /写真:高木あつ子)
生産性を追求して土砂災害を誘発させるような林業が広がる中で、今回のように「自伐型林業」の活動に光があたったことは、《質より量》を重視したこれまでの政策を見直し、山と向き合い丁寧な山づくりをする林業者たちの活躍が広がるきっかけになると期待しております。
2014年の設立から、当会は多くの方々に支えられてきました。
全国で森づくりの思想と技術を伝承してくれている林業家の講師をはじめ、地域のリーダーとなって災害に強い自伐型林業を実践する会員林業家のみなさま、調査実証に協力してくださる研究者、先駆的取り組みをともに展開してくださる自治体、あと押ししてくださる国会・地方議員のみなさま、寄付や助成で支えてくれる個人・企業団体の方々、声なき賛同の気持ちを寄せて下さっている数多のみなさま、そして共に事業を進める事務局メンバーのおかげで、この賞をいただくことができました。
これからも未来へと持続する環境共生林業を実現する自伐型林業を推進していきたいと存じます。
自伐型林業推進協会 一同
第3回「SDGs岩佐賞」受賞に寄せて
補助金に依存しながら、約 50 年の樹齢で皆伐してしまう。これが現在の一般的な林業の姿です。私たちはそれとは異なる切り口で持続可能な林業を目指し、全国のメンバーとともに活動を続けてきました。今後は、喫緊の課題である、自伐型林業の手法を教える人材育成のシステムを確立していけたらと思います。今回の受賞でさらに活動が広がり、地方再生の新たな切り札になっていくことを願っています。
(自伐型林業推進協会代表理事 中嶋健造)
【関連映像・記事】
・【ZIBATSUニュース・第198号】
「自然共生サイト」に橋本山林が登録&自伐協が「岩佐賞」を受賞しました
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