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HASHIMOTO FAMILY FOREST(橋本山林)がOECMに登録されました

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NPO法人自伐型林業推進協会が推薦する【橋本山林(HASHIMOTO FAMILY FOREST)】が、国際的な生物多様性保全の枠組みである「OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)」に正式に登録されました。

OECMデータベースのサイト

OECMは、従来の保護区に指定されていない地域であっても、そこが生物多様性の保全に重要な役割を果たしている場合に認定されるもので、【橋本山林(HASHIMOTO FAMILY FOREST)】はその貴重な一例として世界に認められたことになります。

橋本山林は、自伐型林業推進協会の理事である橋本光治さん・延子さん夫妻が継承する山林で、徳島県那賀町にある約110ヘクタールの森です。経済性と環境性を高い次元で両立させる自伐型林業を実践し、特に生物多様性の豊かさと持続可能な森林管理を追求しています。この森林は、30年生から150年生にわたる多様な樹齢の木々が存在し、200年以上の持続的な森林経営を目指しています。また、森林施業と生態系の維持を両立させるために、天然林を残し、土壌流出の防止や光環境の管理を行うなど、細心の配慮がなされています。

橋本山林の情報をまとめたチラシ(クリックでPDFダウンロード)

OECMへの登録は、橋本山林が単なる木材生産の場ではなく、生物多様性を守り、持続可能な森林管理のモデルとして評価された結果です。例えば、橋本山林では、尾根付近にモミや広葉樹を残し、風害や土壌流出を防ぐことで、長期的な木材生産と森林生態系の維持を両立させています。さらに、四季折々の美しさを楽しむことができるこの森は、林業関係者や研究者にとっての学びの場としても機能し、地域住民や子どもたちに自然の豊かさを伝える場となっています。

OECMの意義は、従来の保護区だけではカバーできない地域を生物多様性保全の枠組みに取り入れることにあります。橋本山林のような地域は、地域の文化や持続可能な利用を通じて自然を守るという新しい保全の形を示しており、今後の保全活動のモデルケースとなることが期待されます。

NPO法人自伐型林業推進協会は、今回のOECM登録を機に、さらに持続可能な森林管理と生物多様性保全に向けた取り組みを強化していきます。

橋本山林の情報をまとめたチラシ(クリックでPDFダウンロード)

橋本山林の最新イメージ映像をアップしました

橋本山林を紹介する映像を制作しました(ドイツ語字幕版|2分56秒)

山林の作られ方を説明する座学の講義も収録しています(10分37秒)。

その山林を案内した際の様子を映像で収録しました(案内役:橋本忠久|1時間00分3秒)。

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