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会場満杯の「自伐型林業フォーラムinみなかみ」閉幕
次から次へと席が埋まり、始まったころには会場から人があふれていました。群馬県みなかみ町で8月29日、「自伐型林業フォーラムinみなかみ」が開催され、町内外から115名の方々が将来のみなかみ町の自伐展開の可能性に耳を傾けました。
(シマントモリモリ団の宮﨑聖さん)
「人任せにせず、自伐をやりましょう」高知県で林業を始めて4年目の宮崎聖さんは、広葉樹(ウバメガシ)を活用した活動を紹介しました。宮崎さんの住む四万十市はカヌー観光が盛んな地域ですが、夏場をのぞけば観光客もまばらになります。自伐を生業の主軸にすえたことで、年間の収入が安定し、地域に移住者も増えているといいます。12世帯しかいなかった集落で自伐を始めたところ、新たに5人の移住者が集まってきた地元の動きを紹介しながら、「自伐型林業は地域づくりだと思います」と締めくくりました。そして、北海道白老町からの大西潤二さんは「大型機械を導入すれば成り立たないものも、自伐ならコストが削減できて成立する」と呼応しました。
(パネルディスカッションの様子)
当日は、みなかみ町の岸良昌町長の挨拶や、自伐型林業推進協会の中嶋健造代表の講演もあり、後半のパネルディスカッションには地元で移住者支援などを行っている北山郁人さん(NPO法人 奥利根水源地域ネットワーク)も登壇。みなかみでの自伐展開について意見を交わしました。
(北山郁人さん)
最後に、奈良から駆けつけた岡橋清隆さん(清光林業相談役)は会場に来ている山林所有者に対し、「山は財産です。安易に売らんと(売らないで)、信頼できる人がきっと目の前に来ると思って踏ん張っておいてください」と呼びかけました。
(清光林業相談役の岡橋清隆さん)
みなかみ町といえば、東京や埼玉など関東地域を潤す利根川の源流を抱えるエリア。国連のユネスコエコパークへの推薦も決まった環境先進地区で、カヌーやカヤック、登山などのエコツーリズムも盛んです。町の9割を占める山林資源を活かしながら、自伐型林業の担い手育成が始まります。
これから林業を軸に、環境や農業などとかけ合わせた山間地のライフスタイルが築かれることでしょう。東京から新幹線で1時間ちょっとの好立地。関東の自伐展開は注目です!
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