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自伐×建築家ネットワークが発足
「伐った木はどこに出荷するのですか」「出口がなければ自伐も成り立たないでしょう」
イベントや勉強会でよく出る意見です。その回答につながる展開が、いよいよ始まろうとしてます。
東京・表参道で卓を囲む12人。今日は事務局が企画した小さな交流会の日で、集まった中心メンバーは建築家たち。「木は自由度が高い」「もっと使える」、そして「自伐は面白そうだ」と集った若手です。
中嶋(自伐協代表)とともに、奈良県の清光林業の岡橋清隆さんが林業側の現状を話し、その後、みんなで意見交換しました。
みんなが共通していたのは「自伐の材を使いたい」ということでした。呼びかけ人の一人である富永さん(富永大毅建築都市計画事務所)は、「自伐の材を出せる条件は何か、それがわからない限り何もできない。逆に、それがわかりさえすれば、なんでもデザインできる」と話し、自伐のコンセプトを共有しながらこれからの展開について、建築とのコラボの方向性を話し合えました。
山側(川上)と建築側(川下)の先端事例をつき合わせると、思わぬアイデアがポンポン出てきますね。あとはどう実現するか、これは時間をかけてじっくりかもしれません。
自伐協の目指すところは、50年で消耗する木材生産ではなく、大径木でありそれに価値を見出す消費先とのかかわりです。ある建築家からは、「自伐材を使ってまずは何か作ってみましょう」という声もありました。これから視察や勉強を重ねて、新たな流通を作っていく予定です。
自伐の魅力はこのように企業の論理を乗り越えて、個人同士で、人と人が直接結びつくところです。この小さな輪から、山だけにとどまらない都市と農山村がつながる《自伐×建築ネットワーク》が生まれてきそうです。
会場を貸して下さったのは家具店「ワイスワイス」の佐藤さんでした。
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