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自伐を始めて半世紀 東海地方の自伐林家を訪問(愛知県新城市)

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13151637_980407982071688_4233887306072158184_n(左から塩瀬氏、中嶋・自伐協代表/写真:田實健一さん)

愛知県で数少ない自伐林家のもとへ行ってまいりました。2年前から自伐協の会員になってくれている塩瀬さん。なんと御年77歳。戦前生まれの塩瀬さは学生を卒業してから半世紀以上、愛知県新城市内で林業に取り組んできた自伐林家です。

約50ヘクタールの山をたった一人で補助金に頼らず管理し続けてきました。「役場にかけあっても、個人の事業者は一切相手にしてくれませんでした」と、これまでの行政の対応を振り返ります。その対応を嘆きながらも、「補助に頼って無理な計画を立てずにやってきて正解でした」と塩瀬さんは話します。というのも、塩瀬さんの山は1〜2割程度の薄い間伐で抑えているために山に80年以上のスギ・ヒノキがいまだに残り、毎年収入を得られる自伐型林業の形をつくっていました。

全国の山を見回すと、補助を受けるためにも過度な間伐をしてしまい、以後50年は山に手がつけられない(=収入を得られない)ようなケースが各地で起こっています。今回の塩瀬さんの山は、作業道のつけ方など気になる点はあったものの、基本的には自伐の精神で持続可能な山林づくりを目指していました。

また、今回の収穫は、自伐型林業をやりはじめた若手林業者が合流してくれたことです。10年ほど前に都市部から移住して林業をし始めた若手で、「自伐でやっていきたい」と意気込んでいました。彼らがうまく生業として成り立つよう、自伐協はサポートをしていきたいと思います。

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