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新プロジェクト「じいさんの森から学ぼう!」開校資金募集中

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自伐型林業推進協会の代表講師である橋本光治さん(徳島県那賀町)と岡橋清隆さん(奈良県吉野)のもとに、「自伐型林業塾」をつくるというプロジェクトを作りました。

その名も、「じいさんの森から学ぼう!若者がホンモノの林業を学ぶ場所づくり」です。

https://readyfor.jp/projects/zibatsu2019

自伐型林業が全国各地で広がり、研修卒業生が全国で3,000人を超えました。その拡大の一方で、実際に自立・自営の林業を営む理想像に向かうための次の一歩が踏み出しにくいという課題がありました。

教える講師たちからは、全国をスポット的にまわるだけでは十分に教えきれない、というジレンマを耳にする機会が日に日に増してきていました。

そこで、2〜3年前から自伐型林業推進協会は、その2つの課題を車の両輪のように前に進められるような構想をつくり、協力する講師とともに意見を交わし、議論し、準備を進め、「自伐型林業塾」を開くことにしました。

これを実現することで、新規参入者がスキルアップできるようになり、一度はドロップアウトしかけた人も学び直す機会ができます。支援自治体や地域推進組織がいない地域で育った新規参入者も学ぶ環境ができます。なにより、技術を引き継ぎたいと心から思っている橋本・岡橋両氏の気持ちを形にできます。

この挑戦には助成金事業ではまかないきれないような資金が必要なため、自伐協としては初めてプロジェクト的に寄付を集める試み(クラウドファンディング)をすることにしました。8月末までに集めたい目標額は200万円です。

<クラウドファンディングとは>
インターネット上で資金調達を呼びかける仕組みです。今回は、期間内に設定した目標金額に到達しなかった場合には、途中までいただいたご支援金額もそのまま全額返金となります。

「自伐型林業塾」の概要(案)

【講習内容】
●山の正しい見方
さまざまな土質や傾斜、樹種、生態系があるのが森林です。どこが崩れやすいのか、どこに道を入れるとうまくいくのか。
その一つ一つを改めて教えていきます。

●選木の仕方
ボロい木でも、風よけに使える木もあります。針葉樹、広葉樹、どれも有効に育つ環境をつくるのは選木次第。その木の選び方を学びます。

●「壊れない道」の作り方
個人が山に入って管理し続けるには、道づくりが必須です。その道が崩れやすいものだと、余計にコストがかかり、さらには森林崩壊にもつながる可能性があります。頑丈で「壊れない道」づくりの考え方と技術を学びます。

●伐採・搬出・運材の仕方
自分で伐り、木を集め、山から搬出するところまでやるのが自伐型林業です。他の木に傷をつけてしまえば、森林全体の価値が下がります。段取りが悪ければ、効率的な仕事はできません。手元により収入を残せるやり方を学んでいきます。

●森林経営の心構え
妨げとなるものを取り除く。橋本じいさんの経営理念です。他人に任せる外注費はその一例。持続的な森林経営をするための心構えを学びます。

●森林経営哲学
技術ばかりに頼っていると、いつつまずいてしまうかわかりません。確たる経営哲学が必要なときがあります。橋本じいさんの哲学を学び、将来の森づくり、人生設計を考える機会をつくります。

<開催場所>
徳島県那賀町内山林。
※橋本氏の近隣で所有者と協定を結んだ山林となります。

<参加資格>
年齢、性別などは問いませんが、自伐型林業の考え方を理解し、各地で自伐協講師が教える研修に参加し、一定のスキルを持った方を対象にします。

<申し込み方法>
正式な開校はクラウドファンディング終了後となります。現在は研修生が宿泊できる施設の改修や、山主との契約などを進める準備中ですが、テスト的な受け入れも始めていこうと思います。
メールにて、入塾への思いやこれまでの経験などをお送り下さい。順次、必ず返信いたします。
メール: info※jibatsukyo.com(※を@にして送信下さい)

【参考記事】
■じいさんの森から学ぼう!若者がホンモノの林業を学ぶ場所づくり
https://readyfor.jp/projects/zibatsu2019

■自伐型林業塾・橋本光治塾長あいさつ「妨げとなるものを取り払いなさい」(ZIBATSUチャンネル)

(再生時間:54分14秒)

■橋本家「脱サラ・非皆伐が行き着いた自伐の道」(徳島県那賀町)
https://zibatsu.jp/person/hashimotofamily

<橋本さんの林業が3分でわかるムービー「2人で林業」>

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