お知らせ
【報告】「地域山林の未来を担う林業者サポート事業」内定団体が決定しました(休眠預金)
外部審査員3名による選考委員会の厳正なる審査の下、本事業の実行団体として5団体が内定しました。以下に、各内定団体の名称、申請事業の名称及び概要、選定理由、内定助成額並びにその内訳を記載します(地域順)なお、内定助成額の算定根拠は、実行団体よりご提出いただいた事業計画書・資金計画書に基づき算定しています。
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内定団体一覧
助成先【1】
NPO法人北海道自伐型林業推進協議会(北海道)
申請事業名:放置林を未来の資産へ、山林活用プロジェクト
申請事業の概要:社会的な課題となっている放置林及び荒廃林の根本的な解決と、自伐型林業による持続可能な森林管理モデルをマッチングよって道内にもっと普及し、環境保全と地域活性化の推進をします。当団体が継続的に行ってきた技術研修受講生の最も大きな課題は施業山林の確保です。山林の取得、確保は専門的な知識が多く、取引できる事業者も少ないことから、意欲はあるものの施業山林が見つけられない声を多く聞きます。そこで、当団体の会員でもある不動産会社と連携し、放置林のマッチングを拡大します。さらに整備された山林を観光業者や地域住民の間に新たな価値等も創出し、道内の山林資源の有効活用が進むと考えます。
さらに、当会が行ってきた技術研修の実施、経営ノウハウの伝授、施業地のマッチングなどに加えて、当会メンバーが個別に企業や自治体との連携事例を積み上げてきましたが、協議会としての広報や営業活動を一層強化し、キーマンへの支援、抱える課題をともに解決する体制を強化し、道内各地での、活動の質・量の拡大を図ります。
選定理由:北海道の自伐型林業の展開が下火になりつつあるという現状を受け止めながら、道内全体を意識した普及を目指す姿勢が評価された。
内定助成額:15,263,400円(内訳:事業費14,538,000円/評価関連経費725,400円)
助成先【2】
一般社団法人ディバースライン(長野県)
申請事業名:地域と地球の未来のために行動する自伐型林業者支援事業
申請事業の概要:本事業は、地域と地球の未来のために行動する自伐型林業者の中間支援として、参入希望者と山主(企業)のマッチング及び県・国の補助新設のための取組や企業や他財源からの資金確保による資金分配、人材育成、開かれた窓口やスペースの提供などを実施する。参入希望者と山主(企業)のマッチングにおいては、自伐型林業施業による適切な森林管理で創出されるJクレジット発行で環境課題解決を目指す企業との連携による森林整備を推進することが確定している。
本事業推進により、林業振興、中山間地域の雇用創出や人口減少対策などの地域活性化、森林の持続可能性を守ることにより発揮できる温暖化対策等の環境保全、自伐型林業の持続可能事業への成長、自伐型林業の防災・減災における優位性や経済性における優位性の波及、自伐型林業による持続可能な森づくりの重要性の波及を目指す。本取組は、事業をきっかけに、たくさんの人を巻き込み、地域課題解決や地球環境課題解決に、全国規模・地球規模のポジティブインパクトを与え、変革を起こすものである。
選定理由:自伐型林業を長野県内に広げる想いや、企業連携に対しての強い責任感を持ち、新たな取り組みに挑戦したいという姿勢が評価された。
内定助成額:15,750,000円(内訳:事業費15,000,000円/評価関連経費750,000円)
助成先【3】
ふくちやま自伐型林業推進協会(京都府)
申請事業名:山と人をつなぐFUZA(FUkuchiyama Zibatsu Associates)
申請事業の概要:従来われわれは、市の施策に歩調を合わせて設立され、市に対して要望を伝え、市がそれに応じるというかたちで活動を進めてきた。しかし今後、自伐型林業のさらなる推進を市に要望したり、市の施策に期待することにとどまらず、実践者としての経験を活かしてみずから推進活動を行うことによって、市の施策だけでは手の届かない人々の要求の実現を目指す。主な直接的な対象者は、福知山市、京都府、山林所有者と自伐型林業実践者、自伐型林業との連携を望む市内外の団体や企業である。
選定理由:市外を意識した広域な活動の構想と、これまでの実践で培った苦労と経験を、サポートする側の糧として活かそうと模索する姿勢が評価された。
内定助成額:15,750,000円(内訳:事業費15,000,000円/評価関連経費750,000円)
助成先【4】
たんば山守サポート(兵庫県)
申請事業名:たんば山守サポート事業
申請事業の概要:丹波地域は、都市部からほど近く、丹波黒枝豆や丹波栗などの農産物、伝統的な街並みなどが有名な地域であるが、森林については荒廃が進み、土砂崩れが頻発したり、獣害被害が深刻となるなど問題となっている。自伐型林業を推進することで、市内で展開されている様々なビジネスにおいて、魅力的な空間として活用を促すなど、森林への投資を促し、継続的な利活用を支援したい。
これまで、自伐型林業の推進に関しては、ボランティアで行っていたが、市役所の担当課とのやり取りは、新しいことに対する抵抗感が強く、実行性を担保するための意見調整が困難を極め、深夜休日問わず対応にあたる必要があった。本年はすでに、フォーラムの開催、モデル林の整備、山の集約化を市役所が仲介するしくみづくりなどを実現することができ、現在は、来年度以降の予算や推進計画について話し合っているところであるが、今後、市役所とのカウンターパートとして事務局費用を確保し、林業者や山林所有者への安定的な支援を行えるように持続可能な体制構築が必要となる。本助成金を活用した事業展開が可能であれば、山の集約化事業について、従来の受け身の姿勢ではなく、モデル林を活用した自伐型林業の解説ツアーや山の集約化についての説明会、林業者との契約までの伴走支援等の能動的な取組を実施し、山林の活用を含めて、助成終了後にも継続的な支援ができる体制を構築する。
選定理由:自伐型林業を“広めたい”という想いが強くあり、行政支援が弱い環境から実践してきた苦労と経験を活かし広域での普及を目指そうとする姿勢が評価された。
内定助成額:15,750,000円(内訳:事業費15,000,000円/評価関連経費750,000円)
助成先【5】
ヤマックル・アグロフォレストリー(和歌山県)
申請事業名:紀北エリアの自伐型林業のハブ機能形成プロジェクト
申請事業の概要:当会は設立初年度の任意団体であるが、和歌山県で最初に自伐型林業が導入された紀美野町の団体として、紀北エリア全体に自伐型林業を普及していく意義を実感している。そこで、紀北エリアで自伐型林業を営む/営もうとする者を継続的に支援するため、下記のような中間支援に取り組む。
・自伐型林業を推進するための自治体への政策提言と市民へのPR
・木材・林産物の集積所(木の駅)の設置
・自伐型林業者にリソース(補助金・交付金・助成金等)情報と事務的な支援を提供できる人材育成
また、自伐型林業によって生計を立てる一モデルを確立するため、ヤマックル・アグロフォレストリーとして下記の事業に取り組む。
・地元企業・店舗等への木材・林産物の出荷
・地元店舗・宿泊施設等と連携して持続的に寄付を得るための「きみの里山基金」の設立とファンドレイズ
選定理由:自伐型林業を紀北エリアに広げたいという想いと、中間支援組織の必要性を感じ、地域メンバーを新たに巻き込みながら挑戦しようとする姿勢が評価された。
内定助成額:15,750,000円(内訳:事業費15,000,000円/評価関連経費750,000円)
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