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映像と写真でお伝えする5周年記念フォーラム「ZIBATSU林業新時代」レポート

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6月22日に開催された5周年記念フォーラム「ZIBASTU林業新時代」は約210人が参加し、盛況のうちに閉会しました。当日の模様を映像と写真で、第二部は若手登壇者のコメントを抜粋して振り返ります(写真:高木あつ子)。

【第一部/5周年記念フォーラム 「ZIBATSU林業新時代」】

(再生時間/1:06:06)

5周年記念のオープニングムービーのあと、中嶋健造・自伐型林業推進協会代表理事から、持続可能な林業と現状の林業の問題点の解説がありました。


(自伐型林業推進協会・中嶋健造代表理事)

「自伐型林業」がどんなものなのかをまとめたショートムービー「2人で林業」を解説とともに参加者と見た後、その映像をプロデュースしてくれたデザイナーの梅原真さんを壇上に迎え、中嶋とともにトークしました。


(デザイナー・梅原真さん)

会場は満席となり、第二部に続きました。

【第二部/5周年記念フォーラム 「ZIBATSUで暮らす・働く そして生きる」】

(再生時間/1:39:19)

第二部には北海道、岩手、鳥取、島根から5人のプレイヤーが登壇してくれました(司会は四宮事務局)。


(北海道自伐型林業推進協議会の澤田健人さん)

もともとは美容師の澤田さん。カナダのバンクーバーで4年間働いた時に東日本大震災をテレビで見て、「やっぱり日本に帰って生きていった方がいいんじゃないかな」と直感が働き帰国。
美容室を開く前に、訪れたニセコ町で地域資源を活かした生き方があると思い、「地域おこし協力隊」の制度で同町に移住しました。

「「自伐型林業という素晴らしいやり方がるよ」と所属部署に勧められて自伐を知り、高知の女性林業者から「機械があるから男でも女でも関係ないよ」という言葉をもらい、背中を押されて始めました」。
始めて3年目の澤田さん。森林を任され、林業に不可欠な道づくりにも専念。「すごい楽しいです。やってるとやっぱ面白いなと思います。もしやろうと思ってる人がいたら是非お勧めします」
やりやすそうに見える緩やかな山ならではの苦労なども披露しました。


(東北・広域森林マネジメント機構の三木真冴さん)

続いて、東日本大震災を経て、埼玉県から東北へ移住した三木さんが登場しました。

「2016年まで被災者支援の仕事をしていたんですけど、所属している団体が事業撤退することになり、私も東京に帰るか被災地に残るが考えたんですけども、まだ漁師の復興の力になれるなことをしたいと思って被災地に残ることにしました」という三木さん。そこで自伐型林業と出会いました。
「この地域で本当に復興して自立するためには、何が必要なんだろうって考えた時に、仕事が生まれて産業が復活して、その売上から収めた税金で町がきちんと持続していく形が大事だと思っていたときでした」。
豪雨災害で孤立した集落や、高齢者の状況をみるようになり、また、東北で自伐型林業の普及活動をする動きが重なって、現在の活動に至っています。

そして、のちに全体で共通する「楽しさ」というキーワードを出してこう締めました。

「自伐をやっている方は稼ぐというより、自分で工夫して楽しんで地域の資源を生かして暮らしをつくっている方が多いかなという印象です」

梅原さんとは、漆の生産など、東北ならではの生産活動でやりとりがありました。


(智頭ノ森ノ学ビ舎の大谷訓大さん)

「中学校のときからヒップホップというアメリカ文化にはまっていました」
そう話し始めた大谷訓大さんが登場。40ヘクタールの先祖の山を引き継ぐ林業家です。

「中嶋さんと出会って自伐協に入らしてもらってからは、良質なスギのある智頭町でも自伐のような考えを広めていきたいなと思いました。人材育成をして行かんといけんな、我流でやり始めた林業をもう1回学びなおしたいな、と思う中で『智頭ノ森ノ学ビ舎』という団体を立ち上げました」。

林業をやりながら、自分たちが作った(ビール用の)ホップを近所のクラフトビール屋に使ってもらっているという大谷さん。「ホップを納めているので、ビールを飲むときの代金は払っていません。物々交換でやっています」「今は楽しい。また、『楽しいこと』は『正しいこと』みたいなところがコンセプトにあります。楽しくやって行っているつもりです」。


(合同会社やもりの田口壽洋さん)

島根県津和野町の田口さんは、もとは神奈川県在住。20年ほど素潜りで魚突きをしていました。「良い海の環境を作っているのは山の存在があるから。山から手をつけなきゃいけないんじゃなかというところに行き着いて、山をやって行こうと移住してきました」。

津和野町には16世帯・29人が自伐型林業で移住してきているといいます。そして、ワサビの生産に関わっている様子なども紹介しながら、津和野町が引き続き「地域おこし協力隊」を入れていこうとしている話題に触れ、会場にこう呼びかけました。「津和野町は自立型林業を学びたい人を育てていこうと言っていますので、興味があれば是非来てみてください」。

梅原さんからは、「森から生まれてくるものがあると、なんだか豊かになってくるなという感じがします。ビールが生まれ、わさびが生まれ、漆、川まで巻き込まれてるようなことを感じます」とコメントがあり、自伐型林業が地域にあることによって中山間地の暮らしが豊かになるという話題になりました。


(津和野ヤモリーズOGの石田祐佳さん)

最後は同じく津和野町の石田祐佳さん。システムエンジニアだった経歴を活かして、森林を活用する仕組みを紹介しました。地域おこし協力隊の卒業生が自立しきれてない状況にも触れ、「事務のサポートをしながら、卒業生とか今現役で山に入っている人たちのサポートをしているという形でやってます」と、個人の自伐型林業者をグループで支えていく重要性を話しました。

会場からは、国連の家族農業10周年の話題が上りました。「自伐型林業」そのものの話題から、「自伐型林業のある暮らし」を再認識する会になりました。(まとめ:自伐型林業推進協会事務局)

※当日の模様は翌日の「日本農業新聞」に掲載されました※

また、米国経済誌「フォーブス」日本版にも掲載されました。

\里山の暮らしをアップデート 山間地を支える自伐型林業(Fobes Japan 2019.7.14)/
https://forbesjapan.com/articles/detail/28294/1/1/1

フォーラム中に案内したクラウドファンディング(ネット上で資金を集めるプロジェクト)は7月1日に公開されました。8月末までのプロジェクト「じいさんの森から学ぼう!」として目標金額200万円でスタートしています。北海道の澤田さんの薪やエッセンシャルオイル、三木さんが関わるハチミツなどの返礼品も用意しています。

ぜひ応援下さい。

\じいさんの森から学ぼう!若者がホンモノの林業を学ぶ場所づくり/
https://readyfor.jp/projects/zibatsu2019

5周年を迎えた自伐型林業推進協会のサポーター会員(無料)は随時募集中です。みなさんの寄付で活動運営ができております。あわせてご検討ください。

■入会・寄付のご案内(自伐協HP)
https://zibatsu.jp/join/

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