事業名
コロナ禍をきっかけに、新しい仕事や生活を模索されている方のために「自伐型林業」という選択肢を提案するのが「ふくい美山きときとき隊」です。
代表の宮田香司さんが日本唯一の林業専門番組「ZIBATSUニュース」（NPO法人自伐型林業推進協会）のゲストに招かれました。そこで、福井市での取り組みを紹介しました。
福井のこの動きは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた人たちを対象にした、自伐型林業による担い手育成を行う助成事業「失業者を救う自伐型林業参入支援事業〜アフターコロナの持続・自立した生業の創出〜」を活用した全国5地区の中の一つの事業になります。
福井の地から自伐経営者を！
自伐型林業を学ぶ25日間研修開催
昨年はいろんな地域の研修をさせていただきました。その経験の中で、新たな課題が見えてきたので、それらを少しでも解決できるように研修に活かしていきたいです。
研修の募集が3月から始まりました。第一段の研修は４月中旬から始まりますが、第二段も9月からスタートする日程です。
この研修目的は、次のステージに進んだ内容となっています。自伐型林業に必要な技術を身につけることと並行して、大事になるのは経営です。税のこと、団体の設立についてとか、販売先をどうしたらいいのか、自分の山を確保したり、機材を揃えるにはどうしたらいいのかというスタートアップの質問も多いんですね。それから、出口の部分をどうしたらいいかという相談もあったので、製材機をつかって製材して顧客に直接販売するスキームなどを取り入れて、どうやって稼ぐかを考えるものになっています。
自伐に興味がある方は、移住者が多いので、そうなると自分の山がないんですね。福井県であれば、僕らが山を確保してあるので、フィールド提供ができるのですが、全国的には自分の移住先でどうやって山を手に入れられるか困っている人も多いんです。必要な書類の書き方を含めて、自立していける研修をします。
参加者は、全国から募集しています。ただ、コロナのこともあり人数が多くなると密になって困るので、参加者とご相談しながら調整します。借りている古民家があるので、そちらを使ってもらうことも考えています。
木を切り、搬出し、製材する林業経営
研修内容は、「小さく強い道づくり」「山林手入れの技術」「簡易製材機の導入」です。
道がなくては効率的に木が出せないですし、災害対策としての小さいが強い道づくりの技術を学びます。
また、チェーンソーの免許だけとっても仕方ないですから、しっかりとした除伐、選木、伐採、枝払い、造材、搬出までの一連のスキルを身につける。技術については、研修の途中で、日程調整をしながら、少人数でやります。
最後に、出口戦略ですが、原木市場に持っていくだけでなく、丸太から何か製品を生み出すという６次産業化も一緒に考えて行きたいと思います。「こんなものと作ってみたい」とか自由にやってもらいたいですね。
森林補助金制度の仕組みや、団体の立ち上げ方法、経理の方法なども教えますし、税理士さんにも来てもらうので団体経営の相談・質問などもできます。参加者でつくる研修にしていきたいですね。のちのち発信もできるような人が生まれてくるといいなと思っています。
福井に移住して、「宮田、手伝うわ」って言ってくれる人がいたら嬉しいですね。
今、僕の地域に一人移住してくる人がいて、家を探しました。その家の持ち主さんは実は山も持っていて、全部手放したいと言っているラッキーな状況で。いろんな動きをしているので、体が１つしかないので忙しいのですが、もっと移住しやすい環境づくりにも奔走してます。
講座はすべて無料です。その代わり、現場で体を動かして僕のフォローをしてもらおうという形で学んでいただこうとなっております。
楽しく夢を持った生き方を
休眠預金という国民のお金を利用して、なりわいを作ろうという事業なので、無料となっております。コロナで仕事がなくなったり生活が厳しいという方を中心にということになっています。申し込みの際には、林業に関わりたいとか、田舎に住みたいとかという思いと、そういう志望動機も書いてください。
楽しく夢を持って取り組めるような活動をしたいと思います。
一人でも多くの人が土俵に乗っていけるように、応援したい気持ちで研修をやりますので、ぜひ応募してください。
１年間の詳細な研修スケジュールはHPにありますので、のぞいてみてください。
◉ ふくい美山きときとき隊HP： https://kitokitoki.com/
研修募集： https://ringyo-kenshu.com/?fbclid=IwA…
【新聞記事】
