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「現代農業」論説に自伐が登場 「下草刈り不要の森づくり 山に木を残す持続型森林経営」
荒い林業施業が全国各地で広がっています。「主伐」「皆伐」はその最たるものですが、メディアで意外と触れられていないのは、皆伐後の植え直し(造林・植林)の作業の苦労です。特に、“下草刈り”と呼ばれる、植え付けた苗木をうまく成長させるためにその他の草を刈り取る仕事は、春から夏にかけての大仕事です。人手を集めるのも大変で、林野庁は大学と協力してドローンを使った除草剤散布の実験をしているほどです。
(高知県東部の皆伐現場。植林しても再生していない現場が全国で広がっている/撮影:自伐型林業推進協会)
「これはコスト削減のために、先人が努力して守ってきた自然の森を県が主導して農薬汚染することと同じである。国際的な環境保護の流れに反するものであり、開発を中断してほしい」
そんな声が発端となった宮崎県を舞台に、議会が紛糾し、実験が中止になるいきさつをまとめた論説が発表されました。一次産業の専門誌『現代農業』の9月号の論説「下草刈り不要の森づくり 山に木を残す持続型森林経営」です。
読み進めると、当会が制作した映像「2人で林業」(ZIBATSUチャンネルで視聴可)に触れ、「普通なら山林所有者が森林組合や業者に委託する作業を、夫妻二人でやっているようすを描いた動画」と紹介。出演している林業家の橋本延子さんのコメントを引用し、皆伐をするぐらいなら、間伐して「前向きな投資」をするという話を、実際の現場の仕事の様子とともに解説されています。
さらに、6月22日に開かれた自伐型林業推進協会5周年記念フォーラムに登壇した、北海道、東北、鳥取、島根の若手林業家の発言を繋いだ上で、「木材の生産量だけを追う「成長産業化」とは異なる世界がそこにある」と締めくくっています。ぜひ御覧ください。
◼︎ 下草刈り不要の森づくり 山に木を残す持続型森林経営(農文協主張2019年9月号掲載)
http://ruralnet.or.jp/syutyo/2019/201909.htm
(※紙面イメージです)
《関連記事》
■農文協の主張「森林経営管理法・森林環境税で 日本の森林を破壊するな」(自伐協HP 2018.6.10)
https://zibatsu.jp/info/news/1807-shuchou
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