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【PressRelease】総額1億円の「自伐型林業地域実装による森の就労支援事業」開始

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NPO法人「自伐型林業推進協会」は9月9日、「地球と未来の環境基金」と「ランドブレイン」と連携し、「自伐型林業地域実装による森の就労支援事業~生活困窮者が未来に希望を見出す仕事の創造~」と題する助成事業を立ち上げました。

この事業は、全国で自伐型林業を展開する団体が企画する1年間の事業に対して、上限1,000万円の活動資金を分配するものです。企画の公募期間は9月9日から9月30日まで

書類審査・面接を経て、10団体が選ばれます(助成総額は1億円)。選ばれた団体は、11月から活動がスタートできます。

助成プログラムのテーマは、自伐(じばつ)型林業による「仕事の創造」です。

この「自伐(じばつ)型林業」とは、環境を保全しながら持続的な収入を得られる林業として注目されています。

大型機械を使って大量に木材を伐採する林業(短伐期皆伐施業)とは違い、管理を任された森林を何十、何百年にも渡って整備をして良木を育てるものです(長伐期多間伐施業)。土砂災害を起こさない「壊れない道」を山に張り巡らせ、採算性の高い環境をつくるとともに、災害に強い森づくりを目指しています。(ショートアニメ「200年後の森」参照)


(Youtube「200年後の森」/再生時間:2分34秒)

自伐型林業を始めようとする林業希望者は多く、それを支援する地方自治体も増えています。しかし、技術を学ぶ研修会の機会はまだ数少なく、学んだ後に山を確保して実際に自伐型林業者として自立できる道は限られています。

そこで今回は、「自ら仕事や生き方を変えるきっかけを求める人」や「全国の林業就業希望者」に対して技術研修等を企画し、実践できる山林の確保や、地域のステークホルダー(自治体や企業、関係団体、山主等)との支援体制をつくり、参加者が自立できる道筋をつくる実行団体に助成することになります。

市町村等と連携して自伐型林業展開の実践者が自伐を展開しやすくしたり、移住者を呼び込むような仕組みにつなげたりする「普及・啓発活動」も助成対象事業です。助成期間が終わった後も、その地域(または周辺)で継続的に自伐型林業が営めるような環境をつくれるかもポイントの一つです。

実行団体が活動する際には、NPO法人自伐型林業推進協会らの専門スタッフ(プログラムオフィサー)が研修の企画や事業進捗の管理、普及活動などをサポートし、共に事業を進めていきます。

そして、最終的には10団体の活動地域で新たな自伐型林業者が自立・自走する道筋を付け、「コロナ禍により生きづらさを感じて来た人々が、将来に希望を持ち、森林と共生する新たなライフスタイルを歩み始める」のが目標です。

9月16日に説明会開催(要申込)

今回の助成事業の財源である「休眠預金」を活用した資金支援については、2020年にも「失業者を救う自伐型林業参入支援事業」として助成を実施しており、実行団体が全国の 79名に対し研修を開催し、40名が実際の林業就業に至った経緯があります。

2022年の本プログラムでも、新たに活動する10団体の動きを通じて、林業だけでなく、全国の中山間地域で新たな仕事・生業が創出されることが期待されます。

お問い合わせは上記のフォーム、または以下までご連絡ください。

【メディアのみなさま:取材に関するお問合せ】
NPO法人自伐型林業推進協会
E-mail: info※zibatsu.jp(※は「@」に変更ください)
電話:080-4347-8985(担当:ウエガキ)

【実行団体のみなさま:申請の”方法”に関する問い合わせ】
特定非営利活動法人 地球と未来の環境基金
担当:稲垣、古瀬
住所: 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町 2-2-5 CTN ビル 3F
E-mail: eff_info※eco-future.net(※は「@」に変更ください)
URL: http://www.eco-future.net/


【実行団体のみなさま:申請の”内容”に関する問い合わせ】
NPO法人自伐型林業推進協会
担当:荒井、上垣、橘高
住所: 〒105-0003 東京都港区西新橋 1-4-12 新第一ビル 5F
E-mail: withforest※zibatsu.jp(※は「@」に変更ください)
URL:https://zibatsu.jp/

  

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