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【終了】8/1橋本山林ショートツアー&セミナー@徳島県

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コモンフォレストジャパン・自伐型林業推進協会・地球守共同企画 

〜「徳島県那賀町・橋本山林に見る、多様性豊かな森をつくる、自然との向き合い方」〜

橋本山林ショートツアー&セミナー(座談会形式)

2023年8月1 日(火)

 

かつて人々は自然と関わりながらその恩恵を次の世代に繋げていくために、自然の見方や人間の所作を「言い伝え」や「禁忌」として大切に守ってきました。そのことが、日本の地理的特徴(四季があり、地形的にも多様性に富んでいる)と結びつき、世界でも稀な生物多様性豊かな里地・里山を作り出してきました。

しかしながら、高度経済成長期を経て、この半世紀私たちは技術で自然を抑え込むことに固執し、結果として豊かな自然と多様性は急速に失われつつあります。

自然と関わりながら、より良く育てていくための心と技術の多くが失われたことで、いま、環境に役立つことをしたいと思っても、何から手をつければ良いかわからなかったり、情報に振り回されて逆のことをしてしまう例も見受けられます。

そのような中、家族で小さな林業を営み、森の木々から収入を得てきた徳島県那賀町の橋本光治さんご一家とその山林は、生物多様性の観点からも非常に貴重な場所として注目されています*。

この1月に全国で環境をより良く育む土中環境の視点をもとに環境土木の指導にあたる、NPO法人地球守の高田宏臣が、そして6月に全国で生物多様性保全活動に取り組むコモンフォレストジャパン理事の坂田昌子が、橋本さんの山を訪れました。

御一家が大事にしてきた心と技術に触れたふたりは、この山の環境のすばらしさを、多くの林業家や、環境土木施工、里山での活動をされている方々と共有したいと強く感じました。

写真/橋本光治さん(右)に山を案内いただく高田宏臣。

写真/光治さん妻の橋本延子さん(左)と山を歩く坂田昌子。

 

8月1日、坂田・高田それぞれの視点から橋本光治さんの山の育み方を解き明かし、橋本さん御一家とともに全国の山林や里山を美しく健やかに保ち、より良い環境と暮らしが共存できる場所に再生していくために、必要な視点と技術を共有するセミナーを、徳島県那賀町にておこないます。

小さい林業に取り組もうとしている方、環境の回復に取り組んでいる方をはじめ、それぞれの地域で自然の健やかさを自らの手で保つ取り組みをしているすべての方のご参加をお待ちしています。

*2023年8月に環境省自然共生サイト正式登録予定(2022年試行で「認定に値する」との決定)

 

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「徳島県那賀町・橋本山林に見る、多様性豊かな森をつくる、自然との向き合い方」

<概要>

橋本山林ショートツアー&セミナー(座談会形式)

<日時>

2023年8月1 日(火)

【橋本山林ショートツアー】(麓の1−2ヶ所での見学)

8:30現地集合(山林近くの駐車場。参加決定者にお知らせ)

見学時間 9:00-10:30 定員40名 参加費 3,000円

・作業道の幅やキリ高、水切りについて

・苔の役割や水の動きについて

※集合時間にマイカー等で現地集合できる方あるいは8:30着のバスで上那賀病院(バス停)まで来られる方が対象です

 

【セミナー(座談会形式)】

13:00開場

13:30-16:00 もみじ川温泉宴会場 現地定員40名(参加費 3,000円)+オンライン 定員なし(参加費 2,000円〜)

・橋本山林の説明(地図、地形、周囲の様子、歴史、経緯、自伐とは)10分

・高田宏臣 土中環境視点による説明 10分

・坂田昌子 生物多様性保全の視点による説明 10分

・動画を見ながらのバーチャルツアー

 

■現地参加お申込み (申込〆切 7月7日(金)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd7kX__f6uBFov2Faxftt4VM5XON1TDBg9olkw-lADCCM7iQA/viewform

 

<オンライン配信>

YouTubeのライブ配信(予定)

 ※自伐型林業推進協会の「ZIBATSUニュース」の無料配信ではありません。

オンライン参加のお申込み

https://hashimotoforestseminar20230801.peatix.com/view

 

 

<講師>

 

■橋本光治(徳島県那賀町自伐林家・NPO自伐型林業推進協会 理事)

■橋本延子(徳島県那賀町自伐林家)

■橋本忠久(徳島県那賀町自伐林家)

 

はしもと・みつじ
1978年に先代から森林経営を引き継ぎ、83年から大橋慶三郎に師事して、作業道開設に取り組む。100haの山林に30kmの高密度の路網を張り巡らせている。森林保全と長伐期優良大径材生産を軸に、針広混交林の山づくりを目指してきた。全ての施業を家族で行っており、家族経営的に自伐型林業のモデルとして位置づけられる。2016年、夫婦で「内閣総理大臣賞」受賞。18年「旭日単光章」受賞。

 

■坂田昌子(一般社団法人コモンフォレストジャパン 理事)

さかた・まさこ
明治大学文学部東洋史学科卒業。一般社団法人コモンフォレストジャパン理事。国連生物多様性の10年市民ネットワーク代表、環境NGO虔十の会代表、CEPAジャパン理事、2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF/環境省事務局)構成員、J-GBF行動変容ワーキンググループメンバー、世界自然保護連合日本委員会(INCN-J)会員。
2010年以降、生物多様性条約締約国会議、生物多様性科学技術助言補助機関会合、生物多様性条約実施補助機関会合、国連環境開発会議(地球サミット)など、環境関連の国際会議に、継続的にNGOとして参加し交渉にかかわる。各国環境NGOと広いネットワークをもつ。国内では、各地でネイチャーガイド、植生や生物多様性の調査、生物多様性関連の講演、イベントを行い、生物多様性の保全と普及啓発に取り組む。現在、策定中の環境省次期国家戦略にも関わり、研究会に参加。

 

■高田宏臣(NPO法人地球守 代表理事 / 一般社団法人環境土木研究所 代表)

たかだ・ひろおみ
NPO法人地球守代表理事、一般社団法人環境土木研究所代表、株式会社高田造園設計事務所代表取締役。国内外で環境土木による環境再生に従事。土中環境の健全化、水と空気の健全な循環の視点から、住宅地・商業地、寺社仏閣、山林等の環境改善と再生の手法を提案、指導。行政や民間団体からの依頼で、環境調査、再生計画の提案、講座開催、および技術指導にあたる。主な著書に『土中環境』(建築資料研究社)『よくわかる土中環境』(PARCO出版)『これからの雑木の庭』(主婦の友社)、共著に地球守の自然読本シリーズ、他。

 

 

現地参加お申込み (申込〆切 7月7日(金)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd7kX__f6uBFov2Faxftt4VM5XON1TDBg9olkw-lADCCM7iQA/viewform

 

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