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事業を通じた目標・実行団体に求める取組み

本事業の目標

地域の森林を守り育てる生業創出支援事業では、以下のような中長期的アウトカムを設定しています。
  • 長伐期多間伐施業と壊れない道づくりによる作業道づくりを基本とする自伐型林業等の手法を活用した、経済的にも環境的にも持続可能で、森林の耐災害性を高める林業が各地域の複業型林業として定着していくこと
  • 中山間地域に住み続けられる半林半X型の複業型ライフスタイルが普及し、移住者・定住者や新たに生まれる子どもが増え、人々が住み続けられる自律的かつ持続的な地域が再構築されること
  • 事業終了後5年後に対象地域の森林を守り育てる担い手が100名を超えること

実行団体に求める事業内容

各実行団体には将来的な自立に向けて、3年間の事業期間を通じて、以下に示す個別の目標に向けた取組を実施頂きます。これらの目標を達成するために、資金分配団体である本コンソーシアムは、実行団体に対して、資金支援だけでなく、事業実施のアドバイス等の非資金的な伴走支援も実施します。

< 資金を活用して実施する取組み >

実行団体の目標 実行団体の取組み
実行団体のメンバーが事業を通じて地域の森林を守り育てる林業のスキルを習得し、継続して地域の山林を任されるようになる。
  • 持続的な林業を実践するための基礎的な知識・技術・資格の取得
  • 事業期間を通じた林業施業の継続による経験値の向上
実行団体のメンバーにより、環境的にも経済的にも持続可能で、災害にも強い林業施業手法によるモデル山林が整備され、対象地域での持続的な林業を実践・試行し続けられる。
  • 各地域で持続的な林業手法を検討し実践を続けられる拠点構築
  • 持続的な林業を実施するための継続的な技術のスキルアップ
  • 林業施業に最低限必要な機材の確保
自治体や地域住民、民間企業等との関係構築を通じて、実行団体のメンバーが、林業を複業として従事できる事業環境を整えられる。
  • 自治体の担当者(林業や移住定住等)から、実行団体が必要なアドバイスが受けられる関係構築
  • A材、B材、C材の材質に応じた適切な販路の確保
中山間地域の新たな複業型ライフスタイル・マルチワークによる新しい生業モデルを発信できるようになる。
  • 活動をPRする紹介パンフやHP等での定期的な情報発信の実施
  • 地域住民や外部からの相談への対応や活動PRを行うための組織態勢・ネットワーク構築

< 伴走支援を通じて実施する取組み >​

実行団体の目標実行団体の事業内容
実行団体が活動する地域において、持続的に住み続けられる半林半Xの複業モデルが実践されることで、事業終了後も実行団体のメンバーが継続的に暮らし続けられる。
  • 持続的な森林施業により収入を得る仕組みの構築
  • 林業以外の複業で収入を得る仕組みの構築
地域の森林を守り育てる担い手育成の為の基盤が整い、実行団体のメンバーが、事業後も研修やOJTを継続実施できる。
  • 継続的に施業出来る山林の確保
  • 担い手育成のためのカリキュラムづくり
  • 担い手育成の継続実施のための資金確保
実行団体が、組織基盤強化を通じて、事業終了後も事業収益を上げながら、自律的かつ持続可能な運営ができるようになる。
  • 実行団体の持続的な収益確保の仕組み構築
  • 実行団体のメンバーが主体的に活動する組織基盤構築
  • 2~3年後を見据えた事業計画策定
複業型ライフスタイル・マルチワークや持続的な林業を実施するための政策提言や新たな事業創造を通じて、実行団体の活動が、自治体の政策実装や企業との共同事業に発展している。
  • 地域の持続的な林業に対する支援施策の実装および検討サポート
  • 生産材の付加価値向上システム構築・事業創出(地域内バイオマス利用や自家製材等)

助成事業実施に向けて、本コンソーシアムで議論した、中長期アウトカムから実行団体の活動に至るロジックモデルは以下よりダウンロード下さい。(pdf書類)