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活動紹介3|東北・広域マネジメント機構

事業名

東北の森林を活かした生業創出支援事業
─東北におけるウィズフォレストモデル─

「森と共に生きる生業づくり」を掲げ、東北3県林業塾事業が2月から始まりました。

日本唯一の林業専門番組「ZIBATSUニュース」(NPO法人自伐型林業推進協会運営)に、この事業を企画する「東北・広域森林マネジメント機構」代表の三木真冴さんがゲストに招かれました。そこで、研修の企画や内容を紹介しました。

この動きは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた人たちを対象にした、自伐型林業による担い手育成を行う助成事業「失業者を救う自伐型林業参入支援事業〜アフターコロナの持続・自立した生業の創出〜」を活用した全国5地区の中の一つの事業になります。

コロナ禍を乗り越える

哲学ある自伐研修を!

これまで、私は東北マネジメント機構の代表として、岩手を中心に自伐型林業と林業者の育成をしてきました。今回、休眠預金支援事業をするにあたり、関わる地域を広げることに挑戦し、青森・岩手・宮城の3県で広域開催の研修をする予定です。青森・岩手・宮城には、それぞれで連携団体がおり、その団体の個性をいたかした特色ある研修プログラムを作成しました。

というのも、休眠預金の事業を申請するにあたって、自分のところの団体だけではなく、いろんな団体の方とつながっていけたら、自伐型林業の展開広がり、もっと面白くなるとおもったわけです。そこで、もともと関係性があった団体に声をかけて、休眠預金事業に応募し、採択してもらったという流れです。

(青森県階上町での研修の風景)

2月までの活動について

昨年の11月に、岩手県の九戸村に集まって合宿を行いました。これは内部合宿で、「九戸山族」さんの山林現場で研修をしました。合宿目的は、講師のみなさんと顔合わせをすること、研修の目的や技術・指導の意識統一です。自伐型林業といっても、細部ではそれぞれの講師のやり方があるので、事故・ケガがないように1年間の研修を進めたいということを確認し合いました。

その後、今年に入って1月にも内部研修をしました。新型コロナウィルスの緊急事態宣言下でしたので、オンラインでの安全講習会の開催となりました。コロナ以外にも、東北は積雪が多く、決まったスケジュールで研修が進めにくいことがありますので、青森は2月から研修が始まりましたが、宮城・岩手は雪が溶ける5月くらいからゆっくりスタートする予定です。

(東北3県の協力団体との合宿の模様)

東北オリジナルの「六次化」への取り組み

自伐型林業の手法にのっとり、雑木、選木、集材、作業道といった自伐型林業の基本となる研修内容については、3つの連携団体がおなじように実地します。それぞれの連携団体の手法にお任せしますが、「原木の六次化」といって自分たちで加工をして販売するということを研修にいれています。これは東北オリジナルの研修プログラムです。やはり、コロナの影響で原木市場の取扱量が激減し、価格が下がったり、大規模な工業が受け入れを停止したり、原木の竜流通が止まってしまった影響がありました。いつまでこういった状況が続くのかということもあり、今回は薪にして販売するということを研修の中にいれています。

技術面の研修が終わった後は、経営相談、展開相談も行います。担い手として独立して活躍できるように、研修に参加されている方の山を一緒にみるとか、売り先・商品づくりを考え、行政への提案など、フォローアップやサポートも研修の中でやっていく予定です。

(林内作業車を使った搬出)

3県の特徴を生かしたバリエーション豊富な研修 ─青森の研修について─

2月7日から始まりました。階上町という、八戸市に隣接した地域で行いました。県南なので、青森市に比べて積雪が少ないので、真冬でも研修が行いやすいところです。

定員は、東北3県で20名の予定でしたので、1地域で6・7人の定員と考えていました。1月に募集開始したところ、青森だけで16人もの応募がありました。青森を担当するのは「青森フォレストワーカーズ」という団体で、これまで8年間ほど林森を活用したイベントを開催してきた実績があります。彼らが広くこの事業への参加を呼びかけてくれたおかげもあり、様々な職種の方が応募してくれました。

応募はネットから行い、ホームページのQRコードから申し込んでいただくと、「新型コロナでどの様な影響を受けましたか」といったアンケートがあり、「志望動機」もヒアリングできる仕組みになっています。コロナによって生活が苦しくなった方を対象にした事業ですから、そういう観点で受講生を選ばれていただきました。でも、実際、みなさんコロナの影響を受けていることがわかり、熱い動機もあり、これは振るい落せないとなりまして、全員研修を受けてもらうことにしました。ただ、予算が限られているので、多くの人を受け入れてしまったので、一人当たりにかけられる予算も時間も少なくなるので、その辺をご理解いただきながら、当日は2つのグループに分けて研修を行いました。

(雪国ならではの研修風景)

コロナの影響について、具体的にお話を聞くこともできました。

飲食業やイベント業(マルシェの企画など)をやってきた方でお店の経営に影響がでたり、イベントを開催できないで困窮していたり、会社を経営されているのでコロナの感染防止のために事業を休業した方。農業をしている方で、毎年冬になると出稼ぎに行っていたが、今年はコロナで都市部に行けなくなったとか、出稼ぎの受け入れ先がないとかいう話を聞きました。

大学生もいて、都市部に就職しようと思ったが地元に就職しようと思っているがそれだけだと不安なので林業もやりたいとかいう意見が聞けました。自分の山を持っているという方も研修参加者には多く、全体として、もともと森林に興味があったり、自伐型林業について具体的な動機を持っている方が多くいました。

今後の青森の研修は、作業道開設、間伐、搬出といったプログラムになります。その後、後半となる夏以降の予定は、「青森フォレストワーカーズ」さんの特徴をいかし、森林の空間利用(森のようちえん、環境教育、山キャンプ、木工品の生産、ロープワーク)などもやっていく予定です。

(岩手県の「九戸山族」の現場)

哲学ある岩手の研修

岩手県は、「九戸山族」という団体が、広葉樹の非常に美しい森づくりをされています。ZIBATSUニュース第1回に登場したところです。その技術を学ばせていただく研修です。広葉樹に特化した森作りの技術と、その美しい森林づくりにこめた哲学などを含めて勉強できる内容になっています

南三陸は、「波伝の森山学校」というところが、東日本大震災で被災された方の家を地元の材で、地元の大工さんと作っている「板倉工法」という工法の家づくりをしています。その木の家づくり互助会という、製材屋、大工、木を切る人が連携して家を作る取り組みをずっとやっているので、それを研修の中に盛り込むものになっています。

どれもユニークな取り組みになっています。

宮城・岩手は5月くらいにスタート予定です。募集は3月からかなと思っています(宮城県の波伝の森山学校は募集開始しました)。

普段、なかなかできない研修であったり、これまでやってこなかった地域でも研修が受けれるチャンスです。申し込んでいただいた方には、研修だけではなくその後のフォローアップなども含めて丁寧に対応するってことをやっていこうと、みんなで話し合っています。

研修の参加を検討されている方、ぜひとも申し込みフォームに熱いメッセージをお願いします。(放送日:2021年2月11日→2021年3月31日更新)

団体名:東北・広域マネジメント機構

ホームページ:https://tfm.localinfo.jp

問い合わせ先:tfm.miki※gmail.com(※を@に変換して使用下さい)

 

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