

森田山林
MORITA SATOYAMA FOREST
奈良県宇陀市榛原諸木野、面積:12.4 ha
経済性と環境性を高い次元で両立させる自伐林業による多間伐施業の森
江戸時代から続く樹齢200年のスギ・ヒノキ人工林
本サイトは奈良県宇陀市の中山間地域(標高500〜550m)に位置する、江戸時代から続くスギ・ヒノキ人工林で、長伐期多間伐施業により沢筋から尾根にかけて樹齢200年以上のスギ・ヒノキを育てている。最後の間伐は35年前で、樹間には落葉広葉樹(アブラチャン、ヤマザクラ、ホオノキ等)や常緑樹(アセビ、シラカシ、サカキ等)があり、混交多層林を形成している。沢筋から尾根を含むため、それぞれの環境に則した多様な生物が生息し、その中には希少種6種も含まれている。また、本サイトは伊勢本街道にあり、森田家は江戸時代は旅籠を経営しながら、地区で初めてスギ・ヒノキを植林したという歴史を持ち、現在も極めて高品質で貴重な大径木のスギ・ヒノキを生産している。

林業と自然が調和する生物多様性豊かな里山と棚田の風景
江戸時代から続くスギ・ヒノキ人工林で、長伐期多間伐施業により沢筋から尾根にかけて樹齢200年以上のスギ・ヒノキを育てている。最後の間伐は35年前で、ケヤキ、ホオノキなどの高木類、アブラチャン、コガクウツギなどの落葉低木類、サカキ、ヒサカキ、アオキなどの常緑中低木類があり、混交多層林を形成している。
樹高30mを超えるスギが生育しており、空中湿度が高いこともあり、上部の枝にはラン類が着生し、林床には60種を超えるシダ植物が生育している。
また棚田には在来の水田雑草や草原性の草本類が生育している。
【主な植生】
スギ、ヒノキの人工林であるが、谷部の林内には落葉低木類、林床には多様なシダ植物が生育している。尾根部にはアカマツ林やコナラ林に特徴的な木本類が生育している。また棚田には在来の水田雑草や草原性の草本類が生育している。
【確認された主な動植物】
尾根部にはヤマウルシ、コバノガマズミ、カマツカ、ウラジロノキなどの落葉樹が生育している。谷部にはアブラチャン、ヤブデマリ、コガクウツギなどの落葉低木類やシケチシダ、ホソバイヌワラビ、キヨタキシダ、リョウメンシダなどのシダ植物が生育している。樹林内では48目101科302種が確認された。
水田ではキカシグサ、アゼナ、ヒデリコ、チョウジタデなどの在来の水田雑草が生育し、畔にはアキノキリンソウ、シシウド、カワラナデシコなどの在来の草原性の草本類が生育している。水田周辺では23目40科74種の植物が確認された。
【確認された希少種】
本サイト内では、奈良県レッドリストに掲載された希少種として植物7種及び動物1種が確認された。また隣接地では動物も含め、さらに6種の希少種が確認された



